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なんとなくな日常と気のむくままの創作雑記

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芸術鑑賞

 しばらくバックデイトの旅行記が続きます。画像を加えて順次更新しておりますので、よろしければ過去分もチラ見してやってくださいませ。

 さて、NYCでの5日目。この頃には細切れだけれど、時間的には充分な睡眠がとれるようになっていた。が、体調はあまり優れず、絶好調とはいいがたい。なので、無理のない範囲で朝はのんびり出かけ、夕方はなるべく早めにホテルに戻って休むようにしていた。ホテルを移ったことで地下鉄の駅が遠くなってしまったのがツラいところ。縦(ストリート間:約80メートル)ならともかく、横(アヴェニュー間:約250メートル)に2ブロックは、出かけた先でも歩くことを考えるとけっこうな距離だ。

 この日は最寄りの42 St-Port Authority Bus Terminal駅からセントラルパークの西側86 St駅まで地下鉄で行き、そこから再びパーク内を散策しつつメトロポリタン美術館へ向かった。パーク内では桜によく似た薄紅色の花を頻繁に見かけた。りんごの木の一種だと聞いたけど本当かなぁ。だって、すっごい桜っぽい。帰国する頃には東京の桜も終わってしまうだろうから、こちらでお花見気分を味わえてよかった。いや、桜を見分けられないなんて、日本人として恥じ入るべきか(苦笑)。

20120327_Cherry blossom-like tree_convert【セントラルパーク 桜に似た花とポーランド王ヤギエロの像】

 この先はあまり治安がよくないといわれるギリギリのライン、集水池のほとりからグラウンドを回りこみ、ベルヴェデーレ城を横目に遊歩道を歩く。野生のりすが芝生を駆けまわり、小鳥がさえずり、春だなーのどかだなーこれぞセントラルパークだなーといった感じ。例によって風は冷たく、けっこう寒かったけれど、天気は申し分なく、自分がそこにいることが嬉しくてテンションが上がる。

20120327_Belvedere Castle_convert20120327_Ground_convert.jpg【セントラルパーク ベルヴェデーレ城とグラウンド】

 5番街へ抜けてから、メトロポリタン美術館の前のフードスタンドでホットドッグを買った。再びニューヨーカーの真似をして、美術館の外階段に腰かけてくつろぐ。こういうひとときが、なんだか無性に楽しい。こっちの人は通行人のことなんてお構いなしだ。階段の端といわず真ん中といわず、どこにでも腰かけて日向ぼっこをしていて(マイチェアを持参する人までいる!)、通行人がそれを避けて通るのが当たり前みたいになっている。文句を言う人はいないし、苛々する人もいない。そこがいいよね。皆さん、思い思いの格好で本を読んだり雑談したり煙草を吸ったりしている。

20120327_5th Ave_convert【メトロポリタン美術館前の歩道(5番街)】

 そうそう、NYの喫煙事情は予想よりだいぶゆるかった。屋内と公園内はどこも禁煙だけれど、それ以外のところに規制はない。男女問わず、歩きながらフツーに吸っているし、街角で立ち止まって喫煙していたりもする。歩道の隅に陣取って一服していると、ほかのスモーカーが集まってくるというおもしろい現象を何度か経験した。すると、仲間意識みたいなものが芽生えたりもする。が、ライターは貸しても煙草はあげるなが鉄則で、私も何度かねだられたけれど、友人Jにアドバイスされたとおり、「最後の1本なんだ」と言って断っていた。煙草を取りだすときは1本ずつ、パックはかばんの中にしまったまま、他人には見せないこと。こちらでは煙草1パックが$10以上するという。

 ちなみに私は常に携帯灰皿を携行していて、ポイ捨ては絶対しない主義。が、アメリカには携帯灰皿というものがないらしく、けっこう珍しがられた。皆さん気にせずポイポイ吸殻を捨てるものだから、歩道や排水溝はひどいことに。基本的には禁煙奨励ということなのでしょう、数十メートルおきにアメリカンサイズ(=でかい)のゴミ箱はあるものの、灰皿は完全に撤去されていて、捨てるところがないのが実情。それも良し悪しだなーと。

20120327_Metropolitan Museum_convert【メトロポリタン美術館】

 軽い昼食を済ませ、いざ、美術館へ突入。広いので、これだけは必ず見たいというところを事前にチェックしていた。ヨーロッパ絵画と20世紀美術とエジプト美術。持参したガイドブックに載っていた見取り図を見て、これなら余裕だろうと思っていたら大間違い。現地でもらった詳細な案内図では、ヨーロッパ絵画だけで展示部屋が30近くあって、しかも、各部屋が前後左右に繋がっているため、順路というものがなく、行ったり来たりを繰り返さなければならない。ヨーロッパ絵画だけで3時間以上かかり、それでかなりエネルギーを消耗してしまった(泣)。

 とはいえ、必見のフェルメールやゴッホ、レンブラントやルノワールは逃すことなく見られたのでよしとしよう。絵画は全然詳しくないし、それにまつわる歴史にも疎いけれど、以前、フェルメールの絵画をめぐるミステリを読んだことがあったので、フェルメールは絶対見たかったんだ。それと、絵画の修復師に関するドキュメンタリーを観てからは、そういう視点で眺めるのも楽しいかなーと、なんだかうきうきしちゃいました。

 と言いつつ、宗教画は正直どれも同じに見えて、あまり興味を引かれなかった。いえ、インパクトはあるけどね。とくに床から天井まであるような巨大画には圧倒される。呑みこまれそうな迫力がある。宗教画は、どこまでが復元の効果なのか、色使いや人間の目の描き方が独特だなーと。キリストや聖母マリアや人々と一緒に天使がよく描かれていて、そういうのを見ているうちに、当時は普通に天使がその辺を飛んでいたんじゃないか、というような錯覚に陥ったりして(苦笑)。

 アメリカの美術館では、フラッシュは禁止されているものの、写真撮影自体は認められているみたいで、それがけっこうなカルチャーショックだった。デジカメの普及とともにそうなったのかも知れないけど、皆さん写真撮りまくり。各部屋の入口に立っているおっかない顔した警備員も、別に何も言わない。つまらない日本人気質かな、こういった絵画は美術館で見るからこそ味があり(もちろん作品そのものにも味はあるけれど)、そこでしか見られないから価値がある(もちろん作品そのものにも価値はあるけれど)のではないかと。

 作品や作者、さらには美術館への敬意から、なんとなく私は写真を撮る気にはなれなかった。……このときは。あとでよくよく考えてみたら、営利目的ではないのだし、最近の自分のかなり怪しい記憶力を思えば、気に入った作品の写真を旅の想い出に何枚か撮影するのはアリかも知れないなーと。意志弱ッ! そして、なんてご都合主義!(苦笑)

20120327_Temple_convert.jpg【エジプト美術 神殿】

 エジプト美術も面白かった。神殿の一部がどどんとホールに展示されていて、そうそう、数年前に横浜で開催されたエジプト展でも、私はこういうのを期待していたのだよと。あのエジプト展、あれは本当にがっかりだったなー。その点、さすがメトロポリタン美術館というべきか、規模がもう、巨大建造物フェチの私のハートをひと突きだった。私の身長を軽く超えるおっきな石像も石棺もスフィンクスも壁画もヒエログリフも、なんていうかもう、素敵すぎる。

20120327_Statue_convert.jpg20120327_Hieroglyph_convert.jpg【エジプト美術 石像とヒエログリフ】

 余力があったらギリシャやローマ、日本美術も見てみたかったのだけれど、体力的にとても無理だった。まさにピンポイント鑑賞。帰りはまたくたくたになって、駅が遠くて泣きそうになりながらセントラルパーク沿いをとぼとぼ歩き、5th Ave/59 St駅でやっと地下鉄に乗れた。ホテル着は17時頃。夕飯をどうしたかは覚えていない。この頃はあまり食欲がなくて、かなり適当に済ませていたような。

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