licoのわらえば

なんとなくな日常と気のむくままの創作雑記

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またも災難

 かれこれひと月ほど前の話になるけれど、夜中に階下でものすごい音がした、らしい。

 2階で寝ていた母は、音と振動にびっくりして飛び起きたという。3階で寝ていた妹も目を覚まし、何ごとかと、起きて様子を見にいったのだとか。私? 私は……家人に叩き起こされるまで呑気に爆睡してました(苦笑)。でもまあ、言われてみれば、夢の中でなにやら大きな物音を聞いたような気もしなくもない。

 で、実際に何が起こったのかといえば。寝ぼけまなこで1階に降りてみて唖然。そして、愕然。天井から吊りさげるタイプの下駄箱――幅160センチ、高さ60センチ、奥行き45センチ、内容物も含めたら重さ100キロ強はあろうかという扉付きの吊り棚が、突然落下したもよう。ばかでかい棚がごろんと床に横たわり、玄関をふさいでいる様に眠気と気力を一気に奪われた。

 いやもう、一瞬の間にいろんなこと考えちゃった。何をどうしたら、いきなりこんなものが降ってくるんだ?という信じられない気持ちとともに、まずは家族が就寝中でよかった。玄関で靴を履いているときだったりしたら、下手をすれば死んでいたかも。そして、猫がいなくてよかった。玄関付近には猫トイレもあるし、冷たいタイルの床は夏場はバキャラのお気に入りの場所だ。当のバキャラは1階の別の部屋で寝ていたらしいのだけれど、音に驚いて震えあがり、しっぽを太くしたままカーテンの影に隠れていた。さらに、真下にある90センチ水槽が直撃を免れてよかった。これが割れたら、玄関が大洪水になる。靴も全滅だったろう。

 この日はたまたま兄が帰省していて、落ちて壊れた棚の解体やら片付けやらを手伝ってくれたのだけれど、天井と壁の間にできた隙間や、無残に剥がれたクロスを眺めながら、「早めに修理してもらった方がいいよ」なんて軽く言ってくれちゃって、ヒトゴトですかーと、ちょっと腹が立った。いつもそう。家のことは何でも私に丸投げなんだ。

 深夜に延々と靴を片付けながら、なんだか虚しくて哀しくて悔しくて。沸々と湧きあがってくるのは、施工した大工に対する怒りだ。やっとローンを返し終わったと思ったらこれだ。「あんのクソ大工!」という罵言も、正直もう吐き飽きた。録音しておいて、腹を立てるたびに再生スイッチを押したいくらいだ。

 実家で大規模な増改築工事を行ったのは8年ほど前のこと。不幸にも、工事を依頼した大工が大ハズレだった。一日仕事したら数日は来ないという怠惰っぷりで、工事は遅々として進まず、両親は冬の只中に屋根や壁がない状態で夜を過ごしたことも。父は強風にはためくビニールシートの音が近所迷惑だからと、夜中にそれを留めにいって心臓発作を起こし、そのまま死亡した。

 なお悪いことに、父の死後、大工の態度が豹変した。物言いが横柄になり、私たち家族の意向を無視して、好き放題やりはじめた。家族が不快感を示すと、あからさまに悪口雑言を吐くようにもなった。人生最悪の時期だった。あんなふうに他人から謂れのない悪意を向けられたのは初めてだったし、あんなに他人を憎んだのも初めて。ぶっ殺してやりたいとさえ思った。それでも耐えたのは、真正面から対立した結果、手抜き工事をされたら困るからだ。

 でも、けっきょくこの始末。考えるだけで腸が煮えくりかえる。施工後1年で外壁にヒビが入ったときは、さすがに途方に暮れ、弁護士事務所に相談の上、無料で修理させたけど、それ以降に生じた数々のトラブルの際は、大工には連絡せず、別口でなんとかしてきた。今回もそう。とにかくもう、あの人とは関わりたくない。それに尽きる。

 というわけで、修理は地元で長くやっている別の大工さんに頼んだ。吊り棚だけでなく、床に設置した分も含め、下駄箱総取り替えで工事費約20万。下駄箱の注文、取り寄せ、見積もり、工事前の片付け、組立・設置工事、クロスの張り替え、工事後の片付け、支払いと、なんだかんだ数週間近くかかった。その間は何かと不自由な生活を強いられ、ストレスも倍増。が、その甲斐あって、なんとか元通り、というよりはだいぶきれいになりました。

 ちなみに、今回お願いした大工さんも、「吊り棚が落ちてくるなんて普通じゃ考えられない」と驚き顔だった。棚が剥がれたあとを入念に調べた結果、梁や柱でなくベニヤに固定しただけであったことが判明し、「ずいぶんひどい工事をしたものだね」と言っていた。やっぱりそうだったのか……。

 下駄箱に限らず、こういうことは今後も起こりうるのかな。去年の大地震とその後の余震も、多少は影響しているのかも。家の管理って大変です。それでも、今回の被害は下駄箱のみと最小限だったので、これは不幸中の幸いといえる。ついてるんだか、ついてないんだか、よくわかんないなー。

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