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なんとなくな日常と気のむくままの創作雑記

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通勤路

 会社が近いです。というか、近すぎる(汗)。

 どれくらい近いかといえば、ポータブルオーディオプレイヤーで3曲聴き終わらないうちに着いちゃう感じ。しかも徒歩。楽だけど、駅を経由しないので、通勤路にはそれこそ何もない、というのが悩みどころ。スーパーもない。コンビニもない。郵便ポストもない。自販機すらない。当然ながら銀行もATMもない。そんなわけで、雑用がなかなか片付きません。

 でもまあ、静かで素敵な散歩道……じゃなくて、「通勤路」ではあるかな。それに、なんだかちょっと懐かしい。実をいうとこの辺は、子どもの頃、よく遊んでいた地域だったりする。会社の目の前にある公園とかね。それほどに地元。が、最寄りの駅とは反対の方角なので、近年はほとんど足を踏みいれていなかった。

 空き地が駐車場になっていたり、公園や小路が整備されていたり、新しい建売住宅がこぎれいに並んでいたりと、変化はいろいろあるのだけれど、昔ながらの古い家屋も相変わらずの佇まいを見せている。主要な道路から外れているせいか、じき近くなのに、わが家の周辺とはまた少し違った雰囲気。失われたと思っていた景色がまだ残っていて、変化の速度も若干ゆるやかなのかな、時間の流れ方が違う気がした。

 例えば猫。この夏、会社帰りにこんな光景を見かけた。

20121012_cat 1_convert

 にゃんこが気持ちよさそうにお昼寝中。どこで寝ているのかといえば……?

20121012_cat 2_convert

 公園の水飲み場の上。今は使われていないみたいだけど、いい具合にハマっていて、思わず笑っちゃいました(笑)。あまりに微笑ましく、あまりにのどか。

 どうやらここは彼の定位置らしく、その後も何度か見かけました。ちなみにこの子は、ノラではなく、公園のじきそばのお宅で飼われているもよう。

 この子に限らず、今回の通勤路にはとにかく猫が多い。それも、おそらく大半が飼い猫。猫の放し飼いって、昔は当たり前だったし、うちもそうだったけど、交通量の増加やご近所への配慮から、最近はほとんど見なくなっていた。うちもしなくなったし。それが現代の常識というか、地域の暗黙の了解というか。

 だから、はじめはちょっと驚いた。庭先や駐車中の車の上、草むらや通路でやたらに猫を見かけて、どの子も思い思いの格好で呑気に寝そべっているんだもの、20年前にトリップしたかと思ったわ。でもそう、久しぶりに見る光景ではあったけれど、昔はどこもこんな感じだったなーと、古きよき時代を懐かしく思いかえしたりして。

 緑が多いのも、この通勤路のよいところです。民家の間、知らない人が見たら私道かと勘違いしてしまいそうなほど奥まったところにある狭い小路を歩きながら、毎日が草花木果の鑑賞会。蜜柑の木、枇杷の木、無花果の木、石榴(ザクロ)の木。住宅街なのに、実のなる木を植えているお宅って、案外たくさんあるんだなーと。なんかいいよね。憧れる。

 夏の定番、朝顔のカーテンも素敵だった。青系、ピンク系、濃い紫系、白と、毎朝、至るところでさまざまな色、形、大きさの朝顔に出会って、ちょっと幸せな気分にさせてもらってました。日当たりがいいのか、雑草も元気いっぱいで。とんでもなく逞しい猫じゃらしを見かけたときには、たまに一本いただいて、バキャラへのお土産にしたり。最近は、どこからともなく漂ってくる金木犀の香りに癒されてます。

 が、緑が多ければ、そのぶん虫も多いっていうね(苦笑)。地面を這っているミミズとか、葉っぱにへばりついている巨大青虫とか、久々に至近距離で見たわ。予期せず遭遇すると、さすがにビビる。「あら、お花がきれい」なんて、上ばっかり見てると危険です。ついでに蜂や蚊にも要注意。それと毛虫ね。知らずに触れたりすると、あっという間に皮膚がただれて、ひどいことになる(経験者)。そんなわけで、草花は見て楽しみはしても、触れないのが鉄則です。

 そういえば、帰宅途中に一度、地面にぽんと置かれたような蝉を見かけたことがあった。死骸かな、と思ったら動いたので、踏まないように避けて通ったのだけれど、翌朝、同じ場所でまたそいつを見かけて。でも、今度は間違いなく死んでいた。あのときもう、死にかけていたのかな。それとも、暗くなってゆく空を見ながら、一晩かけて少しずつ息絶えていったのかな。はかないといわれる蝉の一生に思いを馳せ、なんだかちょっと切ない気持ちになった。

 話は変わって、今年はなぜか妙に蝶々に縁がありました。黒地に蛍光エメラルドグリーンの模様が入ったきれいな蝶を、不思議なほどよく見かけた。蝶の大発生のニュースとか、別に聞かなかったけど、例年より多かったのか、この通勤路のおかげで、単に見かける機会が増えたのか。4年ぶりに出たL'Arcのアルバムのタイトルも「BUTTERFLY」だったしなぁ(関係ない)。夏の間、変にツボっていた歌のタイトルも「Butterfly's Sleep」だったし(これも関係ない)。そうそう、自作の掌編に盛りこもうと、バタフライキスのことなんかも考えていたし。

 とにかく、私自身は奇妙な偶然の一致を感じていた。そうして、目の前をひらりひらりと飛んでゆく蝶を眺めながら、バタフライエフェクトについて考えたりもした。日中関係や日韓関係の悪化も含め、日々ニュースで流れる諸々の出来事が、地球の裏側の誰にどんな影響を与えるのかな、なんて。

 最近はすっかり日も短くなって、定時に会社を出ると外はもう真っ暗です。少し前まで夕焼けがきれいだったんだけどな。季節は早くも冬に向かっているんですね。

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