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なんとなくな日常と気のむくままの創作雑記

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自己診断

 胃潰瘍、だったんじゃないかと思うんだ。

 いつからだったかな。5月末か6月頭? なんかもう嘘みたいにあちこち痛くて、四六時中具合が悪くて、この世の終わり、は言いすぎにしても、ああ終わったなと、ちょっと本気で思った。末期だなと。まあ、実際に末期なんですが。

 むかし、もう15年くらい前になるけれど、腎臓に疾患があるとわかったとき、まずは調べた。原因、症状、治療、予後など、さまざまなサイトのさまざまな解説を読みあさった。難しいことはあまり覚えていないけれど、要するに腎不全は、末期(腎機能30%以下)になるまでは頻尿以外の自覚症状はほとんどないのが普通で、その代わり、ステージ5といわれる末期には尿毒症を併発し、透析導入のタイミングを見誤ると数か月で死に至ることがあると書かれていた。

 母は「尿毒症になんかなったら大変よ」と、通常はその前に透析を始めるものだと力説していた。尿毒症の症状を見てみると、全身のしつこい痒みといった皮膚症状から、眼の異常、電解質異常、さらに造血系、消化器系、循環器系、内分泌・代謝系、骨格系、脳血管系、神経・精神系と、影響は実に多岐にわたる。そのときは、その幅広さが逆に胡散臭くて、なんでもアリだな、と思ったりした。数撃ちゃ当たる、じゃないんだからって。

 今はもう、そんな皮肉も言えなくなった。先月の定期検査では腎機能が5%程度になっていて、その時点で体調はすこぶる悪かった。どこかのサイトに列記されていた胡散臭い症状の多くを、今は身をもって、現在進行形で体験中で、しかも、そのどれもに根本的な治療法がない。それなのに、次から次へと新しい症状が出てくる。今度はそっちですか、と自分でも呆れるくらい。

 月いちの診察時に、あそこが痛い、ここが痛い、こっちもおかしい、そっちも変と、感じている症状を片端から主治医に訴えるのは、『ER』とか、海外の医療ドラマによく出てくる頭のおかしい患者か、ドラッグ目当てのジャンキーみたいでなんだかイヤで、けっきょくいつも、ほとんど話さず帰ってきてしまう。そして、一週間後にまた駆けこむハメになったりして。どちらにしても、効かない薬ばかり処方され、症状は一向によくならない。

 そんななか、けっこうなストレスになっていたのは、どんな症状も「腎臓のせいですね」の一言で片づけられてしまうこと。別の要因を疑ったりはしないし、鑑別のための検査もしない。ただひたすら、症状を抑える薬だけを出される。実際のところ、鑑別しようにも腎不全である以上それは除外できないので、ほかにどうしようもないのはわかっているんだけど、それでも、こんなに体中ツラいのに、腎臓のせいですね=だから仕方ないでしょう、なんて安易に結論づけてほしくないという気持ちがあった。

 さらに、処方される薬は、前述したようにことごとく効かず、効かないくせに副作用だけはあって、それでよけいに弱っていったような気もする。なかでも、神経痛を抑える目的で出された薬は最悪で、1錠服用したその直後からひどい吐き気で起きあがれなくなった。以降は二度と服用しなかったけれど、吐き気は4週間くらい続いた。

 その間、仕事の方はどうしていたかといえば、正直、もうそれどころじゃなかった。欠勤と遅刻と早退を交互に繰り返すような状態で、「今日も行けないかも知れない」とか、「また電車の中で気持ち悪くなったらどうしよう」とか、毎日毎日そればかり。それがまたものすごいストレスだった。で、胃潰瘍になったんじゃないかと。

 胃酸過多で常に胃がむかついているのはわかっていたけれど、例の副作用――胸痛と勘違いするほどの胸焼けと、ところかまわず込みあげてくる吐き気があまりにひどすぎて、胃痛なんて、はじめは全然わからなかった。が、この頃に処方された吐き気止めが、ありがたいことに唯一効果を発揮してくれて、これが効いてきてはじめて、ああ、胃も痛かったんだ、と気づいた。胃薬は、何種類か試したものの、けっきょくほとんど効かなかった。

 そんなわけで、約ひと月もの間、お粥ばかり食べていた。胃薬が効かなくてもなんとかなっていたのは、もしかしたら梅干しのおかげかも知れない。梅干しってすごいのね。一時的にではあるものの、胃酸の過剰分泌を抑える働きがあるらしくて、何気にこれがいちばん効いた。西洋医学なんてクソ喰らえだわ。まあ、減塩の誓い虚しく、血圧は近ごろ上昇気味ですが、背に腹は代えられないというか。もっとも、主治医にしてみれば、血圧こそが腹かも知れないけど。

 して、胃潰瘍疑いに関しては、例によって最後まで検査はしてもらえなかった。胃潰瘍か逆流性食道炎かってところでしょうが、先生は「たぶんそうでしょうね」と言うだけで、それもまた腎臓のせいと言いたげだ。微妙に違う気がしますよ。悪心・嘔気はあの変な薬のせいだし、胃痛・胃酸過多は体調不良によるストレスのせいだ。まあ、そもそも副作用が出やすいのは腎疾患のせいだといわれれば、それはそうかも知れないけれど。

 梅干しと制吐剤とあまり効かない胃薬とで、騙し騙し、指折り数えて4週間、キツかったです。ちなみに、今はだいぶ落ち着いてきている。相変わらずあちこち痛いけれど、副作用の吐き気からは解放され、胃痛も治まりつつある。けっきょく、いちばんの薬は「休息」ということですかね。

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