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なんとなくな日常と気のむくままの創作雑記

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白馬と日本海への旅

 連休を利用して、2泊3日の温泉旅行に行ってきました。

 はじめは箱根か伊豆あたりで軽~く1泊、のつもりでいたのだけれど、宿を探しているうちに長野の白馬が候補にあがり、それなら2泊しないときついかなーと連泊にし、いつの間にかけっこうなフンパツ旅行になってしまった。でもまあ、透析を予定に組みこまなくてよい旅ができるのも、もしかしたらこれが最後かも知れないし、というわけで決行。

 ドライブは好きなので、運転は苦にならない。が、だからといって疲れないわけじゃない。久々の長距離で緊張もするし、運転中にレストレス・レッグス症候群の症状が出たらどうしようとか、気分が悪くなったらどうしようとか、そんな心配もありつつ、往路は中央道経由の予定がうっかり関越道経由になったこと以外は(苦笑)、とくに問題なくクリアした。

 高速道路を走っていると、高層ビルばかりだった景色が、気がつくと田畑や山並みに変わっていて、その境界線がどこだったのかわからず、いつも不思議な気分になる。しかも、わりとあっという間で、東京からまだいくらも走っていないのに、こんなに緑が増えるのかーと、なにやら感慨深いです。もっと気軽に、もっと頻繁に出かけられたらいいのにね。休みのたびに、そうだ、ドライブ行こう、みたいなノリで。でも、お高いよね、高速料金とガソリン代……。

 初日は八方尾根に行ってみました。ゴンドラとリフトでずいぶん上のほうまで登れると聞き、うさぎ平テラスというレストランのオープンテラスで、パノラマの絶景を眺めながらランチをとろう、という計画。まずは標高770メートルの八方駅からゴンドラに乗り、急な斜面を運ばれること8分。このときは陽射しが強く、暑いくらいだった。支柱に差しかかるたび、ゴンドラが前に傾くのが怖くて、何に感心したって、これまで大きな事故もなく運営できているその管理体制と技術が素晴らしいなと。

 兎平に着いたら空気が冷たくて、けっこう肌寒かった。標高1400メートルだものね、と七分袖のシャツブラウスの上に、夏物のニットカーディガンを羽織る。それでも寒くて、昼食に温かい山菜蕎麦を注文し噂のオープンテラスへ。眼下に広がる白馬村は、四方を山々に囲まれてまるきり箱庭みたい。そこに作りもののような立体的な雲が影を落とし、まさに絶景、ため息が出ました。

20140913_兎平より1_convert20140913_兎平より2_convert20140913_兎平より3_convert兎平からのパノラマ

 そこからリフトでさらに上を目指す。標高1680メートルの黒菱平はまた一段と冷え込み、つい10分ほど前にレストランをあとにしたばかりだというのに、再びカフェに入ってホットココアで体を温める。そして、次のリフトに乗り換え、さらに上へ。リフトの係員の方、こんな薄着で馬鹿な観光客だと思ったのでしょうね、「上はかなり寒いですから、心してください」だって。それ、八方駅の入口に書いといてくださいよ(汗)。

 確かに、尋常じゃない寒さだった。たった5分の搭乗だけれど、リフトで最後から数本目の支柱を越えた瞬間、空気が変わったのがはっきりわかった。標高1830メートルの第一ケルンでは、雲と霧に隠れて尾根の行く先、唐松岳の山頂すら見えず、陽射しももうない。登山道の入口付近の岩場をぶらぶらし、写真を撮っているうちに足ががくがくして、歯が噛みあわなくなってくる。霧に包まれた風景もそれはそれで魅力的だったけれど、潮時でした。じゃあ、そろそろ温泉に向かいますか、と帰りは一気に下る。温泉入りに帰ろうって、なんか幸せよね。

 2日目は国道148号をひたすら走って山を越え、新潟県糸魚川市を目指した。日本海を見にいっちゃおう、という計画。ついに初日本海ですよ! こういう感覚って一般的なのかしら。なんとなく憧れるんです、日本海。その響きとか、イメージとか。すごく異郷っぽくて。ああ、家から遠く離れたなっていう孤独な感じが、とってもツボるというか。

 前日は寒さに泣かされたので、この日は「心して」着込んだ。だって、日本海といえば、吹きすさぶ強風に荒ぶる高波でしょ。しかし、またも予想を裏切られる。この日の糸魚川市は気温24℃と表示されていたけれど、絶対ウソ。東京でもこんなに暑くないよ、というくらいの猛暑で、陽射しは強く風はなく、アスファルトから立ちのぼる熱気で今にも茹であがりそう。ヒートテックのインナーは途中で脱いだものの、秋ものセーターはどうにもできず、またもお馬鹿な観光客っぷりをさらしてしまった(苦笑)。

 ファーストコンタクト with 日本海は、道を間違えてたまたま行き当たった姫川港。堤防越しに巨大な貨物船と防波堤に囲まれた青い海が見えた。きゃー!! 日本海! とテンション急上昇。ちなみに、姫川港のことは事前にちょろっと調べていた。が、このときはここがそうとは気づかず、帰ってきてから地図を見て知った次第。姫川港には、ちょうどひと月くらい前に、開港40周年の記念イベントで帆船が寄港していたんだよね。時期が重なれば、絶対見にいっていたはず。見たかったな。

 海上に張りだした北陸自動車道を横目に国道8号を南下し、まずは天下の険 親不知へ。飛騨山脈の北側に位置する断崖絶壁で、開始地点には小さな展望台がぽつんとあり、「青海八景 天険断崖黎明」の標識が立てられている。「おやしらず」という名前の由来は、諸説ありつつ、崖道があまりに険しく、親は子を、子は親を顧みる余裕もなかったためだとか。

 来た道を戻り、今度は国道8号をさらに北上し、能生海岸の弁天岩を目指す。海底火山の噴火によってできた岩の小島で、厳島神社のひとつらしいです。赤い欄干の橋を通って島へ渡り、鳥居をくぐって急な階段を上がると、頂上に小ぶりの灯台がある。というより、そのためのスペースしかない。灯台に張りつきながら、ちょっとずつ移動して、360℃を見回すといった感じ。高いよ、怖いよ、でもきれいだよー。

 島の反対側はごつごつした岩場が海へ、ひいては隣接する別の大岩へと続いていて、一応降りられるようになっていた。が、あまりに高く、あまりに急で、足がすくんでしまい、それ以上先へは進めなかった。だって、手すりから一旦手を離さないと、次の手すりに手が届かなくて、しかもその手すり、ゆらゆら揺れる頼りない鎖なんだもの。ついでに、はいていた靴も危うかった。やめて正解でしょ。ああ、怖かった。

20140914_親不知_convert20140914_弁天岩_convert親不知(左)と弁天岩(右)

 この日の海は穏やかで波もなく、おまけに青くてきれいで、はるか遠くまで澄み渡っていて、私が見たかった日本海のイメージとはだいぶ違う感じでした。正直、千葉の外房から見る太平洋と大差なくて、ちょっと残念。また来ればいいじゃないと思いはしても、そうそう来られる距離じゃないしね。といいつつ、秋の海は大好きなので、いいのか悪いのか、寂れた雰囲気は実に私好みでした。

 さらに、日本海の波は不規則に岩にぶつかるのか、ときおりどどーんと地響きのような音を轟かせていて、その振動は明らかに太平洋とは違っていたような。それが聞けただけでも満足。「おお、日本海!」と、なんだかんだ盛りあがってました。

 宿泊したホテルはまあまあ。森の中の洋館といった感じで、インテリアやデコレーションも凝っていて、なかなか素敵だった。ただ、基本的にはスキーシーズンがメインで、今はオフシーズンということなのでしょう、お値段のわりに夕食のビュッフェが質素にすぎるかなと。あとはまあ、隣室のお子さん方が賑やかだったり、露天風呂の温度が低すぎたり。でも、内風呂はやや熱めで気持ちよかったです。

 帰りは渋滞に巻きこまれ、8時間強の長時間ドライブとなった。覚悟はしていたけれど、ここまでとは。関越道経由の予定がうっかり中央道経由になったことで(苦笑)、なおさら時間がかかったというのもある。さすがに疲れた。それでも、温泉はやっぱりいいな。日に何度も入って、いつもちょっとばかり湯疲れしちゃうのだけれど、また行きたいです。今度こそ近場で軽~く、そのぶん頻繁に。

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