licoのわらえば

なんとなくな日常と気のむくままの創作雑記

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憧れのスローライフ

 立川に住んでいる叔母を訪ねた。母方の親戚とはわりと親しく付き合っていて、叔母の家にもたまに行くのだけれど、たまにしか行かないので、いつも道に迷う。

 今回はあきる野方面から五日市街道を辿ってきて、なぜか横田基地に出てしまった。五日市街道って途中で二手に分かれるのね。左じゃなくて、右の道をそのまま直進すればよかったみたいよ。って書いておけば、記憶の片隅に残り、次回は間違えずに行けるかな。いや、けっきょく忘れるような気がするな(苦笑)。

 さて、横田基地。ここかーッ! と、なにやら感慨深かったです。というのは、学生時代から、行きたくて行けなかった憧れの地だったから。基地近くに住む友人が、年に一度の基地の一般開放日「日米友好祭」に、ミリタリーフェチのこの私をぜひともつれていってくれると約束して早うん十年、けっきょく約束は果たされずじまいとなった。

 ついこの間も、彼女とその話をしていたんだ。去年は予算の関係で開催されなかったらしいんだけど、今年はちょうどその時期に会ったので、予定を合わせれば行けないこともなく。でも、夏の暑さは年々厳しくなる一方だし、基地は全面アスファルトで日陰もなく、かなり過酷な環境とのこと。「今の体調で行ったら、きっとlicoは倒れちゃうからやめたほうがいいよ」と言われ、「いや、大丈夫だよ」も「頑張るよ」も言えず、「そうだね、やめとくよ」と答えた。

 きっともう一生行かないだろうな。ささいなことだけれど、元気なうちにやっておくべきだったこと、行っておくべきだったところの後悔リストがまたひとつ増えた。まあ、リスクとベネフィットを秤にかけ、自分で下した決断ですが。ちょっとチェッだわ。

 それはそうと叔母ですが、母が近ごろ叔母の様子が変だというので、気になって訪ねてみたけれど、意外に元気そうで安心しました。別に「変」というわけではなくて、なんだかいろいろ、環境と心境に変化があったようで。

 一緒に暮らしていた娘夫婦が、何を思ってか、いきなり東北で農業をやるとか言いだして、出ていくことになったらしいのね。ほら、最近よくあるじゃない、古民家や田畑を無料で貸して、都会から若い人を呼び込もうとする村興し的な試み。それに参加することにしたみたい。

 はじめは叔母も、立川の家を売って一緒に行くようなことを言っていたのだけれど、どうも娘の旦那と折り合いがよろしくないみたいで、今回のこれも、「あの人はただ逃げてるだけなのよ」と批判的。かといって、ひとりでここに残っても仕方がないし、自分は自分でどこか田舎のほうへ移り住んで、ジャムでも作って販売しながら、のんびり暮らしたいと言いはじめた。

 うちの母はこの急展開についていけず、何かあったのかしら、と不安になったみたいです。まあ、私も最初に聞いたときはびっくりしたけど。

 叔母は早くに結婚して、わりと早々に離婚して、以来、ひとりでばりばり働いてきた人だ。娘たちとの関係は至って良好だったけれど、一緒には暮らしてこなかった。自分で家を買って、仕事して、いろんな新しいことに挑戦して、定年後も何かと働きつづけて。経済的に困窮していたらしい娘夫婦を家に呼びいれたのは、ここ数年のこと。

 私なんかは、なんだかんだでもう高齢だし、これからどんどん歳をとって、身体の自由もきかなくなってくるっていうのに、今になって慣れ親しんだ場所を離れて、不便な田舎暮らしをはじめることはないんじゃない? とか思っちゃうのだけれど、どうなんでしょうね。叔母も、確かにあと十年早く決断して動いていれば、と言っていた。

 それでも、そうしたいという人を止めるのもね。子どもじゃないんだし、若い頃はルーズで奔放で、もう、しょうがない叔母ちゃんだなーって感じだったけど、ひとりで生きてきたぶん、うちの母よりよほどしっかりしている。料理が上手で、庭木の手入れが大好きで、自分で育てた果物でジャムを作って、うちに送ってくれたりもしていた。そういうのが好きみたい。

 で、残りの人生を「そういうの」だけで構築していきたいという。それもまた、人の生き方というやつでしょう。たぶん、先立つものがあるから言えるのだろうし、だったらいいんじゃない? って感じ。今のところ、長野が有力候補らしいので、そのうち長野に叔母を訪ねることになるのかなと思うと、それはそれでちょっと楽しみです。

 ところで、あとになって聞いたのだけれど、実は母も「一緒に行かない?」と誘われたらしい。おいおい(汗)。うちの母なんてつれていったら、叔母ちゃんストレスでキーッてなっちゃうわよ。あの人、ホントに他力本願だから。透析もしているし、易疲労性だし、家事は下手だし、車の免許はないし、何から何まで面倒見るハメになって却って大変よ。

 でも、と、ふと考えた。もし、兄も一緒につれていって、どこか田舎のほうで三人でのんびり暮らしてくれるなら、私は母からも兄からも解放されて万々歳だな。

 っていうか、私が行きたいくらいだわ。働かなくても食っていけるんなら。要するに、けっきょくはお金の問題なのね、何をやるにしても。いつか私も、と思わなくもないけれど、スローライフだって金がかかるんだわ。ああ、生々しい現実だこと。

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